本当は歌いたいソロパートは
人気投票で決まってしまった
歌は好きでも人は苦手で
下手に見せかけるために口パクで乗り切る
目立ったらどうなってしまうんだろう
挨拶も視線も合わせたくないのに
みんなが帰った教室で
窓を開けて閉めたドアに向かって歌う
窓際で私の声だけを伝えたい
何を歌うかよりも誰が歌うか
嫌なんだ 私の歌声だけを聴いて
窓際の1人合唱曲
本当は歌いたい不満は
言わない 仲良くなれない
私が1番上手いんだと
彼女がいるグラウンドへ大きく歌う